Dec 17, 2009
インターネットだけでのデータ復旧
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「待つべきか、帰るべきか?」これが、12日(日)の午後、大雨で長時間ずぶぬれとなったカナダGPの観客がとりつかれた疑問だった。『La Presse(ラ・プレス)』が伝えている。
モントリオールに降り注いだ雨は、F1関係者と世界中でテレビを見ていた観客に2時間以上もの待機を余儀なくさせた。また、日本時間では深夜から早朝にかけてのレースだったため、睡魔に負けてしまったファンも少なくないようだ。
そして、現地でただただサーキットに川となって水が流れるのを見ているしかない観客にとっては、帰宅を考えるのも当然だっただろう。
「僕は決して帰ろうとは思わなかったよ」兄弟とともにニューヨークから観戦に来ていた一人の観客はこう言った。「だって遠くから来たんだもの。そんなに簡単にあきらめられないよ」
地元の観客もこう付け加えた。「今日のために1年間も待ったんだ。カナダでも最大のイベントだからね」
レース主催者はレース終了までサーキットにとどまった観客数などは発表していない。しかし、観客のうち4分の1、もしくは半数近くの人たちがサーキットを立ち去ったとみられている。
「帰るのが常識だよ」サーキットを去った一人の観客はこう言った。彼は10歳の息子を連れて観戦にきていた。「まるで洪水みたいだったし、あれじゃとても楽しめる状態じゃなかった」
「それでも、モントリオールでは楽しい週末を過ごすことができたよ」と彼は付け加えている。
ニュージャージーから来ていた別の観客もやはり立ち去った一人だ。
「まるで台風の中心にいるみたいだったよ。雨はすごく激しくて自分の席から動くこともできなかったんだ。なぜレースが中断されたかってことはよく理解できるよ」
1978年から毎年カナダGPを観戦しているというカップルもまた、レース中断を告げる赤旗が振られた時点でサーキットを去るという決断をし、出口でこう言い残していったという。
「どうせベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)が勝つわよ」
しかし、雨を耐えしのんで最後までサーキットに残った観客は、レース終盤に上位勢が繰り広げた激戦、そして、最終周でジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を抜き去って逆転優勝を果たすという、大興奮の結末を目撃することができた。
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カナダGPでは、最終周でジェンソン・バトン(マクラーレン)にまさかの逆転を許し、優勝を逃したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。しかし、ベッテルは今季、圧倒的な強さを見せており、ベッテルのタイトル獲得はほぼ決定だとの意見が早くも出ている。
ベッテルは、ほぼ手中にしていたと思われたカナダGPの勝利をバトンにゆずることとなり、大きなショックを受けていた。表彰台でもずっと浮かない表情で、「もうこの手の中にあると思っていたものが無くなってしまったんだ。うれしいわけないだろう」と認めている。
しかし、カナダGP前にランキング2位につけていたルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、カナダGPでリタイアに終わっている。また、ハミルトンに代わってバトンがランキング2位に浮上してきたが、ベッテルとのポイント差は60点以上であり、今季のチャンピオン争いはもうベッテルで決定的であるとの見方もでてきている。
「もうベッテルは今年のチャンピオンシップ獲得に向けてカウントダウンするだけだ」イタリアでは『Tuttosport(トゥットスポルト)』がこう書くとともに、『Marca(マルカ)』でも2011年の結果は実質的に決定した、と論じられている。
ベネトンやフェラーリをはじめとする多くのF1チームのマネジメントにかかわった経験を持つホアン・ビラデルプラットも『El Pais(エル・パイス)』のコラムでこう述べている。
「もう間違いない。レッドブルはやはり最高のクルマだし、ベッテルはカナダでポイント差をさらに広げた。今後のレースで彼を打ち負かすのはかなり難しくなりそうだと考えているところだ」
また、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもレース後にこう述べたという。「ベッテルはそんなにがっかりする必要なないさ」
レッドブルのクルマRB7にとって、カナダGPは最もクルマの特性が合っていないレースであり、今後もベッテルの優位は揺るがないものだという。
「ゴールの直前で気を抜いたことでレースを失ってしまい、イライラしているよ。でも、7レースが終わった後のポイント差をみれば、とても満足しているけどね」
『Der Spiegel(デア・シュピーゲル)』によればベッテル本人もこう述べ、チャンピオン獲得に向けて自信を強めているようだ。
しかし、長期にわたってマクラーレンのチーム代表を務めていたロン・デニスはカナダを去る前に「今回のレースはベッテルが無敵ではないことを証明した」と述べるとともに、これまでのRB7の強さは今後使用が禁止される、排気ガスを空力的に利用した“ブロウン・エキゾースト”によるものだったと考えていることを明かしている。
『The Independent(インディペンデント)』によれば、ハミルトンも「このルール変更は面白いことになりそうだ」と言ったという。
『Telegraph(テレグラフ)』には、カナダGPでの勝者であるバトンがこう述べたと紹介されている。
「ルールに関して今年はいろんなことが起こっているからね。このルール変更は僕たちにとって有利なのかもしれないし、あるいはそうでないのかもしれない。確かめてみないとね」
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